わずか1年半のキャリアながら、『高校生ラップ選手権』への出演や『ラップスタア誕生』の応募動画の先行公開などにより注目を集めているラッパー・Lieworld。
ソロでの活動だけでなく、クルーとしての楽曲制作・ライブ活動にも力を入れています。
そんなLieworldさんに、楽曲制作をする上でのこだわりや今後の展望などをインタビューさせていただきました!
ラッパーLieworldとは?
Lieworldの基本情報
アーティストとしてのLieworld
――ラッパーとして、これまでにどのような活動をされてきたのでしょうか?
楽曲で言うと2023年6月にEP『日進月歩』を、2023年12月にファーストアルバム『Contrast』をリリースしました。
『日進月歩』と相方との楽曲『What's the difference』はYouTubeにMVも載せています。
音源だけじゃなくMCバトルにも最近は結構出ていて、特に大きい大会だと『第19回高校生ラップ選手権』『戦極Uー22MCBATTLE』ですね。
バトルで知名度を上げて、楽曲制作やライブ活動に還元したいと考えています。
――ものすごいスピードで楽曲やMVを出されているんですね。ビートメイクやミックスマスタリングを覚えたのも最近なんですよね?
ここ1年半以内に知り合いの知り合いから教えてもらいました。
昔から地頭が良いところがあって物覚えが良いのと、のめり込むとそればっかりやっちゃうんですよね。
曲作るぞってなったら、何時間もずーっと作り続けています。
なので、ビートから自分で作るとして、2週間あれば5曲入りのEPは余裕で完成させられます。
最近は他の人からレコーディング・ミックス・マスタリングを任せてもらって、少しお金を稼げるようにもなりました!
――スピード感がすごすぎます…!SoundCloudにのみ載せられているEPも聞きましたが、アルバムとはかなり曲調が違う印象でした。
そうなんです、あえて変えています。
自分は、優しさだったり悲しさだったりを感じられるような、繊細な曲が好きなんです。
ソロでの曲は、自分の人生そのものを曲にするイメージで、新しめの音に乗せて作っています。
一方で、クルーはコンセプトが「90's B-BOY」なので、B-BOY色強めの楽曲を制作しています。
クルーで自分のことを知った人がソロ曲を聴いたときに「おお!こんなのも書けるんだLieworld!」って思ってもらえたらアツいなって。
クルーメンバーとしてのLieworld
――「TRIDENT」はどんなクルーなんですか?
相方のラッパーのG-$hakurと、凄腕DJのelaboratistと自分の3人で、2023年10月末ごろに組んだクルーです。
3人とも育った土地は違うんですけど、根元は一緒だよねっていう意味を込めて「TRIDENT」という名前にしています。
まだ結成して半年も経っていないのにめちゃくちゃ仲が良くて、ライブ中はもちろん真剣ですけど普段はふざけ合ってます(笑)
3人とも割と内気というか、ガチの陽キャって感じではないので波長が合うんでしょうね。
――アルバムのリリースを控えているんですよね?
2024年4月にリリースする予定です。
もう100曲以上あるので、どれを選ぼうかなって感じです(笑)
90's HIPHOPの良さを伝えられるアルバムにしたいです。
学生としてのLieworld
――この春から大学に進学されるとのことですが、高校生活はいかがでしたか?
中高一貫の進学校に高校から入学したんですけど、陰湿なイジメをする人も中には居て。
自分はハンドボール部に所属していたんですけど、経験者だったので高校1年生の頃から試合に出させてもらえることになって、嫉妬した奴らから姑息な嫌がらせを受けてました。
クラスラインに自分以外に試合に出た3人の名前だけを挙げて「今日はこの3人が活躍してくれたよね」って発言したりとか。
自分だけを消しゴムマジックで切り取った部活の集合写真をインスタに挙げられたりとか。
三鷹出身で、ヤンキーみたいな見た目だからなのか、「三鷹節」って陰口を叩かれたりもしましたね。
――めちゃくちゃ酷いですね…。確か、曲の中でも「三鷹節」というフレーズは結構使っていますよね。
そうです、意図的にたくさん使ってますね。
何なら「Lieworld a.k.a 三鷹節」くらいの気持ちでいます。
「お前らがバカにしてた三鷹節が高ラ出てるんだよ」って感じで、一種の嫌がらせというか(笑)
――それこそ高ラって、HIPHOPにあんまり詳しくない人でも知ってるくらい大きい大会だと思うんですけど、出場が決まったときに反響とかありましたか?
嫌がらせをしてきた人たちからは全く触れられませんでしたね。悔しいんだと思います。
ただ、他の同級生や後輩からはめちゃくちゃ反響があって、卒業式ではいろんな人から「写真撮ってください!」って言われました。
話したことがない人からもたくさん声をかけてもらって、ちょっとしたスターになった気分に浸れました(笑)
応援してくれてる人たちのためにも、これからも活動を頑張っていきたいです!
Lieworldに楽曲制作やイベントについて質問してみた!
Lieworldさんに、以下に関する質問をさせていただきました!
- ラップを始めた経緯
- 楽曲制作において大切にしていること
- 影響を受けているアーティスト
- MCバトル・高ラについて
- クルー「TRIDENT」のライブやメンバーのこと
- 今の日本のHIPHOPシーンについて思うこと
- 今後挑戦したいこと
①ラップを始めた経緯
――高校2年生の頃からラップを本格的に始めたとのことですが、経緯について教えて欲しいです!
一言で言うと、親友からの後押しがきっかけでしたね。
もともと遊び感覚でフリースタイルをすることがあったんですけど、中学校が一緒だった親友が「お前マジやばいから絶対曲作った方がいい」って言ってくれて。
毎日のように「作れ作れ作れ」って猛プッシュされたので、じゃあやってみるか…って感じで(笑)
最初は曲の作り方とかも全く分からなかったので、知り合いの知り合いに教えてもらったりしていました。
――その親友の方がいなかったら、今のLieworldさんはなかったかもしれないんですね。
本当にそうです。親友は今「宮原絵燈」っていう名前で、イギリス・フランス・スペイン・イタリア…って具合に世界中を飛び回ってるプロのカメラマンです。
今YouTubeに出しているMVは全部その親友に撮ってもらったものです。
本当にかっこよくて凄い奴で、高ラへの出場が決まった時も、みんなが驚くなか親友だけは「お前が高ラに出るなんで当たり前だろ」っていう反応でした。
――めちゃくちゃ素敵な関係ですね…!ちなみに「Lieworld」というMCネームにはどんな由来が込められているんですか?
大好きなUSラッパーのJuice Wrldさんと、「リエ」という自分の母親の名前から取りました。
でもそれだけじゃなくて、「Lie」には「嘘」っていう意味も込めています。
これまでの人生で嘘をつかれることだったり、逆にしょうもない嘘をついちゃって信用を失ったりしたことが結構あって。
もうそういうのは絶対に辞めようっていう、戒めの意味も込めてこのMCネームにしました。
あとは、途中にスペースを挟んでいないのは、「嘘と世界が直結している」と感じるからです。
②楽曲制作において大切にしていること
――Lieworldさんが楽曲を作るときにこだわっていることについて教えてください!
リスナーの心に響く曲を書く、というのを強く意識しています。
例えば「THE BLUE HEARTS」の『情熱の薔薇』って何年経ってもみんな何回も聴くじゃないですか。
自分の人生を100%抽出してリアルなリリックにしたり、韻を研究しまくって聴き心地を追及したり、キャッチーなサビにしたり…あの手この手で「何度も繰り返し聴かれる曲」に仕上げるようにしていますね。
1回流して「えっこれヤバ!もう1回聴こう!」って思ってもらえたら最高です。
そうなってもらえたらもちろん自分も嬉しいし、リスナーの心にも寄り添えるし、いいことしかないですね。
「何度も聴きたい」っていうのが購買意欲だとも思っているので。
――それだけこだわりながら、物凄いスピードで制作できるところが本当にすごいです。
自分って人より感受性がかなり強くて、なんでもリリックにできちゃうんです。
例えば、朝起きて窓の外で鳥が飛んでるのを見ただけで1曲書けます。
感受性が豊か過ぎて傷つきやすい部分もあるんですけど、楽曲を作るうえではプラスに働いていると思います。
③影響を受けているアーティスト
――楽曲制作をするうえで影響を受けているアーティストや作品についてお聞きしたいです。
人生の分身が曲だと認識しているので、見たり聞いたりするものすべてからインスピレーションを受けています。
特に、っていう意味で言うと、USラッパーのNasさん・「BUDDHA BRAND」のDEV LARGEさん・音源とバトルで活躍中のSAMさんの3人ですかね。
実は自分の親戚がニューヨークのクイーンズに住んでいて何度も遊びに行ってるんですけど、Nasさんもクイーンズのラッパーなんです。
当時、東海岸のHIPHOPシーンって西海岸に比べて劣勢だったんですけど、Nasさんの『Illmatic』というアルバムひとつで威厳を一気に取り戻したっていう話があって。
無名のラッパーが世界中にヤバさを知らしめる感じがすごくかっこいいです。
Nasさんの曲はどれもダブルミーニングがすごく多いのが特徴的で、リリックを1個の意味で捉えたらもう1個探さなきゃいけない、みたいな。
自分の曲も意味を複数込めているものが多いので、かなり影響を受けていると思います。
――すごい方なんですね…!DEV LARGEさんはどんなところがお好きなんですか?
知らない人もいるんですけど、実は「BUDDHA BRAND」も全員日本人でありながら、ニューヨークで結成されたクルーなんです。
だから親近感が沸くっていうのもあるし、ラップがUSの乗り方なところも大好きです。
あとは、一見支離滅裂なリリックなようでいて、ちゃんと聞くと全部意味が繋がっているところもたまらないです。
自分で曲を作るときも、意味を繋げることを意識しています!
――ありがとうございます!あとはSAMさんからも影響を受けているんですね。
SAMさんは日本語ラップを好きになったきっかけでもある方で、大好きです。
『namida』という曲を最初に聴いたんですけど、当時家庭のことでちょっと辛い思いをしていたのもあって、リリックがすごく心に染みて。
同じようなことを経験してる方なんだなって、嬉しい気持ち反面めっちゃ喰らって、自分も聴いてる人の心に響く曲を作りたいなって思うようになりました。
バトルMCとしてもとても尊敬していて、自分のバトルを見た人から「SAMさんに似てる部分があるね」っていう感想をもらうこともあります。
④MCバトル・高ラについて
――数多くの応募者がいる高ラですが、オーディションを受けるうえで意識したことはありますか?
過去の大会を自分なりに分析した結果、キャラを立てることが大切だという結論に至りました。
これまでの出場者を見ていると、見た目のキャラとラップが一致している、または正反対な人が多いなって。
なので自分はブレイズのヘアスタイルにブリンブリンなネックレスの、いわゆる「ガチガチのB-BOYファッション」でオーディションに行ってブーンバップ系のラップをしました。
――そこまで考えてオーディションを受けたんですね…!
かなり研究して戦略を考えました。
自分のラップはあくまでも総合的にスキルが高いだけで、何かひとつが飛び抜けてるというわけではないんです。
FORKさんみたいにめちゃくちゃ韻を踏めるわけでもなければ、Fuma no KTRさんみたいにフローが超絶うまいわけでもない。
だからこそ、自分ならではの強みである「地頭の良さ」を最大限に活用して戦うべきだと思うんですよね。
YZERRさんがまさに賢いのを武器にしている印象なんですけど、自分もそういう戦い方をしていきたいです。
――地頭って鍛えるのが難しいので大きな武器になりますね。オーディションではどんなラップを披露したんですか?
「言わない」っていう必殺技があって、それが審査員に刺さった印象です。
例えば「お前は辞書上で探す語彙 だから俺とお前では差が凄い」っていうフレーズがあるとして、「差が凄い」をあえて言わないみたいな。
言わずもがなわかるだろって感じでやったら、審査員の方々から好感触を得られました!
みんなと同じことをしていたら受からないだろうなって思ったので、誰もやっていなさそうなことをやってみたのが合格に繋がったと思います。
――本当にすごいですね…!MCバトルは今後も出場する予定なんですか?
大きい大会にはガンガン出たいです。
とくにこだわりはなくて、注目度が高いやつならなんでもって感じです!
バトルがきっかけでクルーやソロの曲を聴いてくれる人が増えたらめちゃくちゃ嬉しいなって思います。
⑤クルー「TRIDENT」のライブやメンバーのこと
――「TRIDENT」のメンバー・G-$hakurさんとelaboratistさんはどんな方々なんですか?
G-$hakurは、礼儀がめっちゃしっかりしているところと、センスが抜群なところがすごい奴です。
自分は常識や礼儀があんまり分からないときもあるので、G-$hakurの立ち振る舞いから学ぶことが多いです。
センスも本当にやばくて、自分が子音とかをめっちゃ研究してできるようになった技を、急に平然とやってのけたりするんですよ(笑)
「それ、考えてやってるの!?」って聞くと「いや考えてねーよ、適当だよ」って言われたりとか。
あとは、自分はリリックに二重三重の意味を込めることが多いんですけど、G-$hakurは分かりやすいフレーズが多いのもいいなって思います。
感受性いかついな~!って喰らうことが多いですね。
――それぞれに強みがあって素敵ですね!
悟空とベジータみたいなだって思います(笑)
elaboratistに関しては、HIPHOPに関する知識が半端ないです。
自分の1個上の歳なんですけど、人の10倍くらい曲の知識がありますね。
だからこそDJとしても、信じられないくらい凄腕で。
やっぱりサンプリング同士で繋ぐのとか、知識がないと難しいですからね。
あとは、CDJを使う人が多い中で、あえてバイナルDJを使ってるのも彼のヤバいところです。
どの箱に行っても「うまいね」って必ず言われるほどのスキルを持ってるので、本当にリスペクトしかないです!
――ライブもすごく盛り上がりそうですね!
ライブは、他との差別化をめちゃくちゃ意識しています。
他のラッパーやクルーのライブは、曲と曲の合間にトークを挟むのが一般的ですが、「TRIDENT」では曲の合間にもビートを流して音を途切れさせないんですよ。
で、次の曲に入る前に自分がフリースタイルをするっていう、独自のパフォーマンスをやっています。
あとは、曲のサビの部分でスクラッチを入れるっていうのもやっていて、DJの生演奏を楽しんでもらえるのも強みですね。
――すごい…!そういう戦略的な部分ってLieworldさんが考えることが多いんですか?
クルーの中で俺は、戦略とスケジュール管理の大臣なんです!
ライブに限らず、活動全般で他といかに差別化を図るかっていうのを考えまくってます。
頭のなかは常に戦略だらけです。
詳しくは言えないんですけど、物販でも他がやってないことをやろうと計画中でして…。
――めちゃくちゃ気になります…!
多くは語れないんですけど、最近になって資本主義社会においてサービス業が発展したところから着想を得ています。
モノを売る時代は終わってるのかなって感じで。
…楽しみにしておいてください!
⑥今の日本のHIPHOPシーンについて思うこと
――Lieworldさんが今の日本のHIPHOPシーンについて思うことを教えてください!
音源で言うと、消費が早いなって思います。
良く言ったら売れやすい、悪く言ったら残りにくいシーンになってきてるなって。
例えば以前は、「キングギドラ」みたいなレジェンドがボーン!って出てきたら、ずっと残り続けてたと思うんですけど、最近はそれが減ったなって。
まあ、レジェンドってそう簡単には生まれないと思うんですけどね。
だからこそ、時代が進んでもずっと愛されて聴かれ続けるような曲を出していきたいです。
――確かに、音楽業界全体でトレンドが目まぐるしく変わって行ってる印象です。
そうですよね。
あとはバトルだと、ちょっと前よりもスキルが底上げされたなって感じます。
4小節と8小節で韻を落とすのが標準装備というか、みんなできるじゃないですか。
「HIPHOPシーンからバトルが廃れた。みんな下手だ」なんて言う人もいるけど、自分的にはスキルが廃れたんじゃなくて、平均的に上がった結果だと思います。
そんななかで知名度を上げるためにも、「4小節と8小節で韻を落とす」ことは当たり前にできたうえで、差別化を図っていきたいです。
⑦今後挑戦したいこと
――ここまでお話を伺っていて、ビジネスセンスに長けている方だなという印象ですが、将来的に起業したいというお考えはあるんでしょうか?
将来というか、近いうちに会社を立てようと思っています。
父親が経営者なのもあって家にビジネス書がたくさんあるんですけど、最近は1日1冊は読むようにしていて。
知名度と収入の信用がついてからじゃないと弁護士も会計士も雇えないので、大きな大会でバトルをしたり、ギャラをもらってライブをしたりして、知名度が上がったタイミングで起業するのがいいかなと思っています。
――凄すぎてびっくりしました…!どんな風に収入を得ていきたいんですか?
音源リリースやライブはもちろんですけど、それ以外だとレコーディングエンジニアとして収入を得たりですかね。
あとは、全国のクラブを昼間に間借りして、各地でカフェバーをやってみたいです。
最近読んだ本に「キッチンカーは希少性が高いから儲かりやすい」って書いてあって、なるほどと思って。
飲食店を経営しているラッパーはたくさんいるけど、移動しながらっていうのは珍しくて差別化になるんじゃないかなと。
知名度も上がりそうですしね。そこからレコーディングエンジニアとしてのお仕事に繋がったりもしそうだし。
Lieworldのおすすめ音源3選
Lieworldさんの音源のなかでも、とくにおすすめの3曲を紹介します!
Lieworld - Professional
Lieworld:高校で嫌がらせをしてきた人たちに向けて作った曲です。
「何者にもなれないような奴が俺に嫉妬してあーだこーだ言ってんじゃねー」っていう気持ちを込めました。
リリックの内容もそうですけど、どちらかと言うとスキルで見せつける感じで作りました。
あとは、この曲にはフック(サビ)がないんですけど、それにもちゃんと意味があって。
ボクシングのパンチの1種である「フック」って、弧を描くように曲げて打つパンチなんですけど、曲にフックを入れないことによって、
「ストレートにお前にパンチを喰らわせる」っていう意味を込めています。俺はお前らと違って曲がってないよってことですね。
Lieworld - Heads?
Lieworld:この曲は、ラッパー同士のビーフにやたら口出しするプレイヤーやヘッズに向けて作りました。
SNSが発達したからっていうのもあると思うんですけど、最近ってビーフを起こしているラッパーのどちらかをフェイク、どちらかをリアルにしたがる人が多いなって。
そういうのを見てると、正直、リアルかフェイクか決めてる暇があればお前が曲作れよって思います。
行動もせずに言ってるのって一番しょうもないと思うし、評論家を気取ってる感じが気に食わないです。
ジブラさんの楽曲『公開処刑』で「フェイク野郎俺が自ら手下そう」っていう素晴らしいリリックがあるけど、今の時代はそういうマインドの人が減ってきてるなって感じます。
だからこそ、俺がそういう曲作っちゃえって思って作りました。
G-$hakur feat.Lieworld- 天啓
Lieworld:相方のG-$hakurと作ったんですけど、奇跡が起こった曲なんです。
G-$hakurが落ち込んだときに2Pacのリリックを送ったら、元気を取り戻したっていうことがあって。
それをきっかけに「先人から学ぶ」っていうのをテーマにして曲作ろうぜってなったんです。
そしたら、細かい打ち合わせは一切していないのに、自分もG-$hakurも「先人から派手にやることと周りを救うことを学んだ」っていう内容のリリックを書き上げて。
あとは、バースの最初で自身の生まれについて語ってるところから、最後までの流れがまったく一緒なんですよ。
本当に打ち合わせとかしてないのに、同じことを感じてるんだなってびっくりしたし、感性が近いのが嬉しかったです。
Lieworldの音源はどこで聴ける?
Lieworldさんの音源は、主に以下のサイトから聴くことができます。
らりすが思うLieworldの魅力
Lieworldさんとは都内のサイファーで何度かお会いしたことがあるのですが、韻・言葉遊び・フロウのすべてがとても上手く、とても印象的でした。
そんななか、『高校生ラップ選手権』への出演や『ラップスタア誕生』の応募動画の先行公開などが次々と起こり、私自身、彼の音源やバトルに喰らいまくっていました。
今回の取材を通して、持ち前の地頭・要領の良さ・そしてストイックな姿勢により、高校生離れした戦略を練って活動されている姿に感銘を受けました。
音楽性がめちゃくちゃ高いうえに努力家で、かつ地頭がすごく良く、人柄も抜群で……。
欠点が見当たらないですね。神は何物を与えるのでしょうか…。
今後の活躍が楽しみで仕方ないです!!!
Lieworld/18歳/東京#ラップスタア
5,785人の中から厳選された
応募動画を先行公開! pic.twitter.com/xaZTEVU4IB— ラップスタア (@rapstar_jp) March 21, 2024
【まとめ】Lieworldは勢いが止まらない若手ラッパー!音源もバトルも要チェック!
日本のHIPHOPシーンに彗星の如く現れ、音源・バトルで活躍中のラッパー・Lieworld。
高い音楽性と頭の良さを武器に、スピーディーながら戦略を立てて行動し続けています。
クルー「TRIDENT」のアルバムリリースも控えており、今後の活躍からも目が離せません。